八代市にて自由設計の第2棟目のパッシブハウスのお家の着工がスタートしました。
パッシブハウスとは、ドイツで生まれた「世界で最も厳しい」とも言われる住宅性能の基準です。
一言でいうと、「冬はほとんど暖房なし、夏はほとんど冷房なしでも快適に過ごせる家」のことになります✌
ポイントは「機械でガンガン冷暖房する」のではなく、断熱・気密・日射のコントロールで、家自体が魔法瓶のように快適さを保つことです。
特徴と仕組み
①高断熱
冬は室内の暖かさを逃がさず、夏は外の暑さを入れません。
壁・屋根・床の断熱材は厚く、窓も高性能ガラスを採用します。
②高気密
家の隙間を徹底的になくすことで、外の空気の出入りを最小限にします。
C値(すき間の量を示す数値)は、一般的な家の10分の1以下になることも。
③計画的な換気
24時間換気システムで、常に新鮮な空気を室内に。 排気で捨てる空気の熱を再利用する「熱交換換気」で、室温をほとんど変えずに換気できます。
④日射のコントロール
冬は太陽光を室内にたっぷり取り込み、夏は庇(ひさし)や窓の位置で直射日光を遮ります。 自然エネルギーをうまく使うのがパッシブハウスの考え方です。
実際の暮らしはどう変わる?
【夏】
ジメジメ・ムシムシ感がなく、帰宅しても汗がスーッと引く。 冷房をほとんど使わずに快適。
【冬】
小さな暖房器具ひとつで家全体が暖かい。
【光熱費も削減】
冷暖房の稼働が少ないので、年間の光熱費がぐっと下がります。
詳しくはこちら👐https://passivehouse-japan.org/
いよいよ工事がスタートしました。
写真は、建物の位置を示す「地縄張り」や整地作業の様子です。

基礎工事の断熱材施工(床下断熱)の様子です。
断熱材がきれいに敷き詰められており、基礎の立ち上がり部分にも断熱がまわっています。

断熱材を敷いた基礎の上に、鉄筋を格子状に組んでいく作業が進められています。
この鉄筋がコンクリートの中で家をしっかり支える“骨”のような役割を果たします。
図面をもとに、鉄筋の間隔や高さを正確に確認しながら施工を進めます。
こうした見えない部分の確実な仕事が、住まいの安全と耐久性を守っています。
このあと、配筋検査を行い、コンクリート打設の工程へと進みます。

配筋検査を終え、立ち上がり部分の型枠が組み上がりました。コンクリートの打設工程へ。

型枠をばらして、土台敷の工程にうつります。


次はいよいよ上棟へ。

柱が立ち、梁がかけられ、少しずつ建物の形が現れていきます。

床断熱材の施工から、柱・梁の組み上げ、そして屋根部分へと進んでいきます。

断熱材「ネオマフォーム」を一面に敷き込んでいきます。

屋根を支える垂木(たるき)を組んでいるところです。
この垂木が屋根の形をつくり、上に野地板や防水シートが重ねられていきます。

屋根下地工事(ルーフボード・防水シート施工)の様子です。黒いシートは、雨水の侵入を防ぐためのとても大切な層。
継ぎ目や端部をしっかりと重ねて施工することで、
長く安心して暮らせる屋根が出来上がります。

内部の電気配線工事が進んでいます。

外壁まわりの断熱施工が始まりました。
構造体(柱・梁・壁)を外側から断熱材で包み込む工法のことです。建物全体を“魔法瓶”のように外側から包み込み、
熱の出入りを最小限に抑える工法です。
断熱材を外壁の外側に張り巡らせることで、
建物内部の温度変化をゆるやかにし、快適な室内環境を保ちます。
次回の更新もお楽しみ👐(2025年11月6日現在)