いつも週刊飴色をご覧いただきありがとうございます。
今週は阪本がお届け致します。
最近やっと冬らしく寒くなってきましたね。私はニットやコート・マフラーなどの冬物が大好きなので、出番が出てきて嬉しい限りです。
ただし、そうは言ってもやっぱり寒いので、段々出不精になってくる方もいるんじゃないでしょうか?(実際に私はそうです(笑)家の布団の中と実家のこたつの中にいる時が一番幸せかもしれません)
ということで、今回のブログはお家でまったりしているときにお勧めの本を紹介したいと思います。映画の話ばかりしている私ですが、本を読むのも実は好きでたまに読んでいたりします。基本的には図書館で借りることがほとんどですが、一度読んで好きになった本は手元に置いておきたい病なので、ちまちま買い集めています。今回はその中から3つをご紹介!
No.1「鳥賊川市シリーズ」

まずはミステリー小説から一つご紹介。
鳥賊川市(いかがわし)という架空の都市を舞台に、私立探偵の鵜飼杜夫と愉快な仲間たち(笑)が活躍するミステリーシリーズです。中学生の時に、友人にこれ面白いよ!と言って貸してもらって読んだのが初めてで、あんまり面白すぎて、こっそり授業中も読んでいた本です。2014年にシリーズの7作目がドラマ化されていましたが、小説を是非是非読んでいただきたい!
ミステリーってちょっと読みにくいから苦手、というような方もいると思いますが、このシリーズは基本ギャクが多いです。思わず笑っちゃう会話とやり取りが繰り広げられていて、抵抗感中するッと物語の中に入り込めますし、そのやりとりの中に伏線が張り巡らされていて、後半にギュッと収束していく感じで気づいたら読了しています。
現時点で9作品程刊行されていますが、基本的に1作完結型なので、どこからでも読めます。タイトルが結構面白いので、心惹かれる作品から読んでみるのはいかがでしょうか?
No.2「残穢」

続いてはホラー小説から。
2016年に映画化された作品なので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。小説家の「私」に、ある日読者である女子大生から、住んでいる部屋で変な音がすると手紙が届きます。既視感を覚えた「私」は以前にも部屋は違えど、同じマンションに住んでいた人物から、似たような手紙をもらっていたことに気づきます。調査に乗り出していく中、次々と謎が出てきて…..。という感じのお話し。
物語が進む中で、次から次へと謎があふれ出してきていて、調べれば調べるほどドツボにはまっていくような感覚が味わえます。世の中には知らない方が幸せなこともあるんだな~。
No.3「モモ」

最後は、児童文学から。
え児童書?と思うなかれ、大人が読んでも面白い、こちらも有名作品です。中学生の時に推薦図書が月ごとに各教室を巡回するというのがあったんですが、その時に出会いました。大人になって、書店で再会し思わず買ってしまった一冊です。
施設から逃げ出してきたモモという女の子が、町はずれにある円形劇場の廃墟に住み着く。この少女には、人の話を聞くことで、相手の心を柔らかくして悩みを解消させる力がありました。この力でモモは町の人々にとってかけがえのない存在になっていきますが、そこに怪しい灰色の男たちが現われて….。
この作品は「時間」がテーマになった物語です。突如現れた灰色の男たちは、「時間貯蓄銀行」を開き、時間を節約し貯蓄に回すことで、高額の利子が付きますよと勧誘してきます。それを聞いた大人たちは時間貯蓄家になり、そのせいでだんだんとくたびれて、不機嫌で、怒りっぽくなっていきます。
時間をお金としてとらえているところが、まさに時は金なりで、忙しい中でも心の余裕や生きることの意味を考えることの大切さを思い出させてくれます。むしろ大人であるからこそ、読んでいただきたいなと思う一作です。
以上、なんだか長くなってしまいましたが気になる作品があったら、ぜひ手に取って頂けたら嬉しいです。最後までお付き合いいただいた方ありがとうございました。
次回は斉藤がお送りいたします。それでは。